マダニに食われたら。。。

2019年06月09日

目黒区近辺にはほとんど生息していないのでは?と思われるマダニの寄生。

ここ数日何故か連続していますので書いてみました。

マダニは普段は笹の葉などの裏でじっとしていますが、動物から放出する二酸化炭素を感知し、近づくと飛びついて体に付着をします。その後、毛に潜って皮膚の表面を歩いていき、目の上や耳など比較的皮膚が薄くて吸血しやすい部位まで移動します。1日くらいかけて登るそうです。その後、吸血のために口器を皮膚に突き刺し、血管まで口を伸ばします。そして1〜2日くらいかけて吸血をし、その後皮膚から離れ脱皮。これを繰り返して秋頃には産卵をし、子ダニが大量に生まれる。こんなサイクルを続けているようです。

吸血をすると大変大きく膨れるため、見たことがと出来物が急に大きくなってきたと感じ、来院する事がほとんどのケースとなります。

その際に大事なのは無理やり引き抜いて取ろうとしないこと!

口器はしっかりとセメント様の物質で皮膚と固定されており、無理に引き抜くと頭だけ残ってしまい最悪切開が必要になります。また、内容物を体内に入れてしまうことになり感染症の媒介源となり得てしまいます。そのため、ダニを潰さないように慎重に取り除く必要があります。

従って病院で処置してもらうのが最も無難だと思います。また、しっかりとダニ予防をしていただく事が必要です。最近は最も有名なフィプロニルの効きが悪くなっているというデータも出てきており、駆除剤の選択が大切になります。剤形も大切で、スポット剤を選ぶのか?内服を選ぶのか?ライフスタイルなどによって選択していきましょう。

これからの季節、山や自然の多いところに行く機会が多い子は動物病院に相談をし、最適な予防策を講じてあげて下さい。