子猫の皮膚糸状菌症

2015年03月14日

先日ペットショップさんで購入したという子猫のMちゃん。

引き渡しの時から脱毛を認めはじめ、ショップの獣医さんからはカビかもしれないとのことでした。元々お家に先住猫さんが居たために、感染の拡大を懸念され、当院にご相談を頂きました。

診察、各種検査より皮膚糸状菌の感染とそこからの皮膚病変と診断し、治療プランをお薦めしました。オーナー様とご相談の上、真菌症がコントロール出来るまでは病院でお預かりをして、治療・モニタリングをすることになりました。単頭飼育であれば、在宅治療を展開するのですが、オーナー様は先住猫さんへの拡大を大変心配しており、このような選択となりました。

皮膚糸状菌は猫ちゃん同士だけでなく、人間にも感染することもあり、また一度環境に入ってしまうと清浄化に手こずることもある厄介な病気です。治療には薬浴や毛刈り、内服などを用いますが、その子によっては半年くらい時間がかかるケースも!今回のMちゃんは一般状態は良好で、お薬もきちんと飲めていますので、なるべく早く完治することを期待したいです。

飼い主様も毎日様子を見に来てくれ、本人も病院でも元気に生活をしてくれており、まずまずのスタートが切れていると思います。早くお返ししてあげたいが、感染の拡大もケアしなくてはならない。。。ジレンマですが、良い結果が出るよう最善を尽くしていこうと思います。

頑張れ、Mちゃん!!