腎臓病

2015年03月21日

最近は少しずつ暖かい日も増えてきましたが、朝はまだ寒いですね。寒暖の差が激しいですので、体調には皆様ご自愛ください。

さて、今週は病気の子が相次ぎ来院。特に腎疾患を抱えた子が相次いでいます。

2〜3日前から急に体調が悪化してきたとこのことで来院したAちゃん。脱水が著しく、腎不全特有の臭いもする。。。各種検査を行うと、腎臓の項目がすべて測定不能なぐらい上昇してしまっていました。急いで血管を確保し、静脈内点滴を開始。まずは腎臓に尿を産生する能力が残っているのかが問題でしたが、幸いにも尿の産生を十分に認めたため、入院下で点滴を継続しています。通院治療でも問題無いレベルまで回復を目指します。

腎臓病は急性腎不全・慢性腎臓病などなど多くの病態が有ります。

腎機能が低下してきた場合、50%以上の機能が損なわれた場合、尿の濃縮が十分に行えず、尿量が増えるようになり、その結果飲水量が増える症状が出てきます。75%以上が損なわれた時点でやっと血液検査で異常値を認めるようになります。そのため、慢性の場合特に早期の発見が難しい臓器の1つです。

普段の様子を注意し、定期的に健診を受けてあげることが大切です。血液検査や尿検査など負担が少なく色々な情報を教えてくれる検査を有効に活用し、病気の早期発見をしましょう!