久々の投稿、ワクチンについて

2022年09月19日

ものすごく久しぶりにブログを書いてみようかと。。。

ここ数年ずっとワクチンの追加接種について考えています。

ざっくりいえば接種間隔です。3年に1回とか、毎年とか。

近隣の病院さんでもそのようにしているところもありますし、抗体価測定などを上手に使いながらやられているようです。

なるほどと思いながら、参考にさせていただいたりしています。

特に近年は新型コロナウイルスに対してのワクチン接種があったように、ワクチンの光と影と言うと大げさですが、色々な意見や見方などについて自分自身がよく考え、決断をしていくことが必要だ、という事や、正しい情報やそのソースについての判断力が問われているなと感じています。

今回、WSAVAのガイドラインを改めて読み直して、現在の当院のスタンスや自分自身の考え方を整理してみようと思いました。

結論から言えば、外出をすることがあって、かつ健康面において問題が無い子はなるべく毎年接種の方が良いのかな?(当然、生活環境や今までの接種歴、既往歴などによります。)という考えに至りました。これにはワクチン製剤の都合(単種は無く、混合ワクチンしか無いなど)や日本の予防率などが背景にあり、これらが解消されれば3年に1回の方がウェルカムだと思います。

自分自身もコロナのワクチンでの副反応でしんどい思いもしましたし、自身の臨床経験の中でもワクチン接種による強い副反応起こした子達を見てきているので、ワクチン接種の負の側面も充分に経験しているつもりです。要らないものを無理に打つ必要はありません。逆にメリットも当然感じています。

病院を運営する以上は一定のルールが必要ですので、自分なりの解釈等でやり方を決めています。ただ、同じくらい大切なのは、そのルールが何であるのか?どうしてそういう結論なのか?というプロセスだとも思います。自分としてはそのあたりを十分知って頂いて、メリットも得つつ、正しく恐れるという事もしつつ、当院に来る飼い主様がご自身の正しいと思う選択をしてもらいたいと思っています。もしかするとその選択や考えがそぐわない事もあるかもしれません。しっかりとインフォームをしていきますが、平行線の事もあるかもしれません。私達は自分たちの考え方やそのプロセスを理解してもらえるよう努めていきます。普段の診療や治療プランの決定もそうですが、たくさんの何故、なに、何で?を投げかけてもらいたいと思って診療しています。これは勤務医の先生にもよく話すことですが、そこに答える・応える事が良い臨床医として大切な事だと思っています。

話はワクチンから逸れましたが、ワクチンってテーマはとても深いなあということです。。。

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