猫の皮膚病

2022年03月01日

猫さんの皮膚病のセカンドオピニオンや転院症例を診させてもらうことが増えた印象です。

飼育頭数の増加の影響なのかな〜と思っていますが、同時に猫さんの皮膚病に対しての理解が獣医師側にもあまりなされていないなと感じることがあります。今から15〜20年ほど前は猫は小さな犬みたいなもの、とされている節がありました。それが色々な知識の進歩や情報が蓄積される中で、生態だけでなく、使える薬の種類、用量、病気のメカニズムなど多くのものが違うということが分かってきました。猫専門病院などが生まれてきたこととも関係あるかもしれません。

その中で何故か皮膚科診療に関して言うと、まだワンコのそれと同じと考えている先生が少なくないなと感じています。今までのお薬の処方歴であったり治療経過などをお伺いしていくとよくそれを感じます。例えばワンコに多い皮膚病といえば膿皮症です。猫さんにもありますが、一般的ではありません。でもその診断であったり、それに対しての治療をなされながら改善が無く来院するケースは多いです。

だからこそ我々のような認定医やさらにその上の専門医というものが必要とされるのだろうと思います。しかし同時に自分たちならすべての皮膚病を診ただけで診断、治療できるという事も決してありません。

ただ、手詰まりになってしまった場合やその診断や治療に不安がある場合にはそれを解消するお手伝いができるかもしれません。お困りの際はお気軽にご相談いただければと思います。

なお、お電話やメールでのご相談には対応しておりませんのでご容赦下さい。