内視鏡

2018年07月24日

内視鏡というと一般的には消化管にいれるスコープのことを指します。

口からいれて咽頭〜食道〜胃〜十二指腸、時には肛門からいれることもあります。

獣医療でも内視鏡は浸透してきており、消化管のほか呼吸器や泌尿器、耳鼻領域でも活用されるようになっています。状態を目視することが出来るということはとても大事な情報であり、ときにはそこから採材をすることや異物を回収することができる事はとても大きな事です。

当院でもよく活躍するのが耳道内内視鏡(オトスコープ)と消化管内異物に対してです。今までと違う次元での治療が展開できたり、侵襲性を少なく治療・診断が出来るようになりました。最近では外耳炎治療・異物回収・消化管の生検などで出番が増えています。

人間の医療でも腹腔鏡が発達し、動物においてもその有用性が期待されているように侵襲性の少ない検査や治療法というのがトレンドともいえます。しかし、それを使いこなすには設備の導入だけでなく、トレーニングが必要です。しかし、内視鏡のトレーニングは学校では教わらず、セミナーやウェットラボ、書籍を使い独学で行わなくてはいけません。

どんどん技術や機材が進歩していくわけですが、それに食らいついていくという事がとても重要です。内視鏡は一昔前では持っていることが一つのアドバンテージでしたが、今や開業の時点でも導入していることが比較的当たり前です。(ウチもそうでした)。特に光学機器系のものはフルハイビジョン〜4K、今や8Kと性能が上がっています。浦島太郎にならないように日々勉強が必要ですね。