レーザーでのイボ取り

2019年03月26日

レーザーでのイボ取りを実際の写真でご紹介してみようと思います。

取る前がこちら。恐らくは乳頭腫or皮脂腺腫という良性腫瘍と思われます。ややピンぼけしていますが、よく見かけることが多いのではないでしょうか?

これをレーザーの蒸散モードで焼いていきます。レーザーの出ているファイバーでちょん、ちょんと少しずつ当てていくと蒸発して消えていきます。処置中は痛みなどは無いようですが、健常な皮膚が近づいてくると熱侵襲があるため痛がることがあります。そのため、蒸散中はアイスノンや濡らしたガーゼで周りをガードして処置していきます。

一箇所あたり大きさに依りますが、10分程度でしょうか?腫瘤はこのような感じに変化します。所謂ヤケドのようになります。周囲へのダメージは殆どありませんが、毛のある部位には蒸散した腫瘤からか?熱刺激による着色なのか、被毛の変色が認められます。

 

 

 

見やすくするために斜めからのショットも追加。平坦になっていますね。後は創傷治癒の概念に従って治療していけば上皮化をし多少の跡は残るかもしれませんが、毛に覆われてわからなくなると思います。今回はお尻周りなど幾つかの腫瘤を蒸散させました。高齢で基礎疾患を持っている子でしたが、局所麻酔や鎮静含めて麻酔は使用せず安心して処置が行えました。

ケースを選べばとても良い選択肢だと感じます。