やりがい。。。

2018年02月23日

気付くとブログの間隔が。。。暇なはずの冬ですが、有り難い事に忙しい日々です。

この仕事をしているとどうしても自分の無力感に苛まれることがあります。

どうしても治せない病気があったり、寿命には勝てなかったり、力及ばずであったり。。。

治すことが仕事であるはずなのに最期はそれが叶わない。そうやってお別れをしないといけない子、ご家族の方達を見てきました。

そんな時、何のために獣医師をしているのかな？なんて考えに耽ってしまいます。自信が無くなる時もあります。どうやっても仕方がない時もあるのは分かっていますが、どうにかしたいと思ってしまいます。

でも、とても嬉しい時もあります。

新しい子を迎えて、またウチをかかりつけにしてくれる人がいてくれることです。とても嬉しい事です。今日もそんな子が来てくれました。先住犬はウチが開院してぼちぼちの頃に初診で来てくれた子。すでに難治性の皮膚病で抗生剤やらステロイドやらをたくさん使ってもコントロール不良でした。皮膚病を必死にコントロールし、落ち着いたところでしばらくすると今度は皮膚の悪性腫瘍が発生し、最期は治療の甲斐なく亡くなってしまいました。ご家族皆が一生懸命に治療に取り組んでいて、信頼もしてくれて、、、だからこそ最期亡くなってしまった事はスタッフみんなとても悲しく辛かった事をとてもよく覚えています。ご家族が亡くなった時に気丈に振る舞われていたことがとても突き刺さりました。

その方が新しくワンコを迎えて、またうちに来てくれました。うちに是非来たかった、来れて嬉しいよと言われた時は本当に救われた様な気持ちになりました。治せなかったけれども、治療中のその方の気持ちや悩み、苦しみを少しは和らげる事に貢献出来ていたんだな、その方達の役に立てていたんだなと思い、医療の本当の意味や自分が何でこの仕事をしているのかを再認識させてもらいました。やりがいってここなんだなと。。。

こういう出来事があるとやはりこの仕事は辞められないなと思ってしまいます。こういう経験がもっともっとたくさん出来るよう頑張らないとと心のビタミンを補給させて頂きました。一人一人に合わせてその人、動物にとってのベストチョイスが出来るよう頑張らねば！です。

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