食事のオススメは?

2015年04月14日

診察の中でよく相談を受けるものの一つが何を食べさせたらいいのでしょうか?ということ。

この答えは色々な考えや見方で変わってくると思います。手作りごはんを勧める方、プレミア感のあるフードを勧める方、ウェットを勧める方、ドッグフードを勧める方などなど。昔は犬や猫の栄養学というものはあまり重要視されていなかっただけに、飼い主様の意識が高まりを反映していると思います。だからこそ何を与えたらウチの子にとって良いのかが気になるのでしょう。

当院は基本的には普通のドライフードをお勧めしています。メーカーは数多ありますが、ヒルズやロイヤルカナンなどの所謂有名メーカーが無難と考えています。これらのメーカーには獣医師が栄養学の観点から様々な処方食を含めたご飯を作っており、また、その得られた情報などを我々現場の獣医師に還元してくれますし、逆に我々からのニーズにも耳を傾けてくれます(全部という訳ではないですが。。。)すなわち、我々獣医師がそのフードの情報を多く知っているので安心してお勧め出来るということです。逆に言うと、それ以外がダメでは決して無く、あまり情報として多く知らないためにお勧めがしにくいということです。話は逸れましたが、ドライフードをお勧めする理由として、

  1. コストパフォーマンスや、手間
  2. 人間と動物の要求する栄養が全然違うので、人間の感覚で食事を用意すると不要な病気を惹起する可能性がある
  3. 言葉が喋れる訳ではないので、万が一体調が崩れた時にそちらからの可能性を考える必要があり、診断・治療が後手に回る可能性がある

などなど、、、メリットはいくつも存在します。

ただ、皮膚科診療を行う場合に除去食試験を行うケースや、アレルギーのコントロールで手作り食を選択するケースもあるので、このあたりは絶対ではありませんが。。。

これで無くてはダメということはありませんが、継続的に使うものですので、安心できてかつ長く用意できるものを考えるとドライに落ち着くのかな?という印象です。トッピングやおやつについても同様な相談を受けますが、こちらもやはり継続的に口から入るものです。吟味して頂いて、分からない場合は遠慮なくお尋ねください。また、アレルギーや関節疾患、心疾患などなど、持病がある子のおやつなども安心に使えるものも当院にございますので、こちらもご興味があれば遠慮なくご相談下さいね。